2014年 05月 23日
らいむ 記録② |
2014/05/22 らいむが生まれて11年13日目
朝がきた。
何も言わない。吠えない。何か言ってほしい。
言えたらどれだけ、らいむも楽だろう・・・。
みかんも心配でうろうろ。
しかし彼女はマイペース。
それが今はとても救い。状況はしっているのだろう。彼女もとてもおとなしい。
コーギーは固い毛が密集しているので、バリカンで容赦なくカット。
この時、歯茎はまっ白、瞳孔の反応も異常があった。
診察室で私はただただ、祈るのみ。
ひとつずつ臓器を確認。
はたして・・・・・。
脾臓に異常を確認。先端部に6センチほどの血管肉腫があり、それが破裂。
腹部は腹水(血液)でいっぱいになっていた。
歯茎がまっ白なのは貧血、そして貧血の原因は肉腫の破裂・・・。
血管肉腫は血管内にできる癌。
静かに急速に進行し、多くの場合、破裂によってわかる。
破裂して飛び散った癌細胞はどんどん転移する。
脾臓を摘出しても、再発は避けられず、余命は1~3ヶ月。
らいむの場合、肉腫が脊椎に転移していると思われ、同時に悪さを始めたと考えられるそうで。
すでに下肢は麻痺していて動かせず。
それでも延命3ヶ月目指して手術するか・・・・。
しかしすでに重篤状態のらいむは輸血なり体力復旧させなければ、現状では麻酔ができないとのこと。
ひとまず入院させ、今の状態を楽にしてもらうことに。
その間・・・・夕方のお迎えまでに、家族で話し合ってくださいと。
最期の余命宣告を受けました。
できうる限りの情報を検索しました。
なにができるか、他に方法はないか、なんとかならないか・・・・・・。
数時間、格闘しましたが、良い情報は何一つなく・・・・。
あんな状態のらいむに、麻酔のハイリスクを負わせ、目覚めないことも了解の上で数カ月の延命の過酷な手術を選択する勇気も元気も・・・・私にはありませんでした。
夫、長男、次男。家族みんなで病院に行き、すべての説明を受けました。
らいむは、目に光が戻り、首を持ちあげられるようになっていました。
ケージから這い出るような動きもみせてくれました。
すでに体内で爆発してしまった癌は取り除くことはできない。
この先、どんな状態になるのかはわからないけれど、今は少しでも一緒に居てあげようと決めました。
痛くないように、その処置だけしっかりしてもらうことで。
久しぶりに家族4人で自宅で食事を。
ピザのデリバリーを。
らいむはこれが大好きで、いっつもクレクレ星人状態。
ちいちゃくて、ベッドの下にスポンと逃げ込んで出られなくなって、モップの柄で救出したよね・・・なんて。
思い出しながら、4人で泣きながらの食事になりました。
成人男子が泣く図・・・・・。
余命は1~2週間。
らいむちゃんがどれだけ頑張れるか・・・と言われました。
がんばらなくていいよ。辛いよね。
今日は、人生で一番泣いた日でした。
by mikan-lime
| 2014-05-23 09:25
| 犬の話