2015/04/25 S
天下の名作、<レミゼラブル>
私はこの作品が好きではなく・・・苦手というか・・・。
今回はまったく観劇予定は無かったのですが、諸事情で行くことになり、B席(2階の後方部)を・・・。
キャストはこちら・・・・。
まず、ざっと思ったこと。
こんなに急いていたっけ?
曲間に拍手を拒絶するかのようにどんどん進行。
楽曲も滑るような速さで進行するので、それこそ歌詞も上滑り?
こんなにテンポが速かった???と思うぐらい、どんどん進行。
そして舞台が暗い。照明が暗い。全部が埋没しているかのように見えにくい。
ここを観ろ!とばかりにスポットライトが視線を誘導する感じ。
幕間にそんな2つの意見があちこちで飛び交っていたので、そう感じていたのは私だけではなかったようで。
自分の感情が・・・感動がおいてけぼりにされる。
群像劇なので、焦点は1つではない。
初演から一貫して感じていることで・・・・それは今回さらに強まり。
この作品・・・・本当に私は苦手です。
曲はそれぞれとても良いのに・・・・・。
ジュンモバルジャン。
ジュンモさんは、「オペラ座」の千秋楽で拝見していて。
それはもう、こってりと油ギッシュなファントムで、胸やけした感じで(笑)
それ以来になるのかな?(笑)
思えば私は大きなバルジャンしか観たことがなく(笑)
冒頭場面、完全に見失っていました。
あれ、どこだっけ????
前半はなんだろう・・・・不条理に対する怒りの強いバルジャン。
どうしても避けられない日本語ネイティブではないが故のイントネーションの違いや
若干の発音の違和感はあれど、それがあるからこそ、こんなに強いのかな?と思っていたが。
2幕から・・・・・それは今までに観たことがない新タイプのバルジャンで。
慈愛に満ち溢れた優しい優しいバルジャン。
声は張り上げて歌うより、小声でささやくように歌うほうがずっと難しい。
ジュンモバルジャンは、それは見事に感情の息吹を吹き込んで魅せてきた。
確かな歌の技量が成せる技だと思う。
こんなに枯れたバルジャンを観たのも初めて。
外国語でありながら、よくここまで感情表現ができると、歌詞に、音に感情を込めることができると驚いた。
惜しむべきは・・・・・立ち姿が・・・・・がに股なのはご愛敬?(笑)
ジュンモさんが小柄なのでジャベールは3割増で素敵に見えたかも(笑)
ファンテはこのキャストは受け付けず・・・・。こんなに強い声では・・・・違うと思う。
そうそう、ファンテの最初のお客は工場長だったのね。今までそんな演出あったっけ?
バルジャン主流で観ていたいところに割り込んでくる様々な人間模様。
とくにテナ夫妻の延々続く描写や・・・・マリコゼのあまりにあまりなバカップルぶりや。
どうも集中力が途切れてしまうし・・・・おいてきぼりになってしまう。
前回はジュンヒョンバルジャン注視で萌え観劇していたので(笑)
やはりそういう要素が無いと、この作品は・・・・苦手なんですよねぇ・・・・・。